八ヶ岳の北に位置する独立峰。「諏訪富士」と呼ばれているだけあって、まさにすり鉢をひっくり返したようなきれいな円錐形をしている。その山の見た目通り、登りは結構きついが、技術的には特に厳しいところもないので、割と登りやすい。
・日本百名山 (深田久弥氏、選定)
・信州百名山 (清水栄一氏、選定)
蓼科山登山口
長野県屈指の観光道路であるビーナスライン、スズラン峠(大石峠)を南に少し進んだところに、蓼科山登山口がある。ちょうど登山口正面には女神茶屋(女乃神茶屋)が建っているので、すぐに分かる。
駐車スペースは、その女神茶屋から(記憶では)100メートルくらい離れたところにあった。駐車場内には仮設トイレも設置されてはいたが、確か使えなかったと思う。きっと冬の間は使用が制限されているのだろう。
蓼科山登山口 ~ 蓼科山
登山口を入ってしばらくは、白樺の明るい林の中をなだらかに進んで行くが、10分も歩くと、急な登りへと変わる。足元はかなり滑るのでアイゼンを着けた方が登りやすい。
2100m付近になると、道はいったんなだらかになり、この付近から八ヶ岳への見晴らしがよい。また、前方には蓼科山が姿を現し、すぐまた急な登りとなる。
しばらく行くと、縞枯帯と呼ばれるシラビソの林に出る。ここらいら辺は急な登りが連続していて、体力的にしんどいところではあるが、トンネル状になった林や、立ち枯れた木の見事な造形などを見ながら登っていると、疲れもさほど気にならない。
縞枯帯を抜け頂上近くなると、いよいよ森林限界を超え最後の岩石帯に出る。少し右に巻いていくと蓼科山頂ヒュッテがあり、ここから頂上はもう目の前。
蓼科山登山口から頂上まで、約2時間30分。
蓼科山山頂
きれいな円錐形をした山の頂上はだだっ広く、まるで何かでならしたかのように真っ平ら。なーんか銀閣寺に盛ってある砂みたい…
頂上からの展望は素晴らしく、八ヶ岳はもちろん、北アルプス、中央アルプス、南アルプス、浅間山、秩父の山々…
とにかくいろいろと見えすぎて、逆によく分らないくらいの山が見える。
頂上には目印となるようなものはほとんど無いので、視界が悪いときはルートを見失わないよう注意が必要。また、風の影響をもろに受けるので、頂上をうろうろするのであれば、目だし帽の用意があった方がいいかも。
下山は、約1時間30分。
周辺の宿泊施設
★ 長野県茅野市白樺湖
★ 記事中の登山開始地点まで約5Km。車で約7分。
※HP等で情報を確認してください
★ 長野県茅野市白樺湖
★ 芹ケ沢温泉
★ 記事中の登山開始地点まで約7Km。車で約10分。
※HP等で情報を確認してください
【蓼科山周辺の山】