琵琶湖の西岸を沿うように南北へと延びる比良山系のほぼ北端、奥比良エリアに位置する山。標高こそ1000メートルには満たないものの、周辺をびわ湖バレイや箱館山などのスキー場に囲まれているだけあって、その標高以上に充分な雪の量を感じることができる。
「朽木いきものふれあいの里」
蛇谷ヶ峰への登山は、「朽木いきものふれあいの里」より開始する。マイカーならば、すぐ隣にある駐車場に停められる。この周辺からは、蛇谷ヶ峰がよく見える。
ここ「朽木いきものふれあいの里」ではいろんなイベントを開催していて、蛇谷ヶ峰登山などもやっているようなので、そこに参加するというのもありかも。
「朽木いきものふれあいの里」~ 蛇谷ヶ峰山頂
「朽木いきものふれあいの里」を出て目の前の林道を進む。
林道を15分ほど行くと、左手に登山道へと入る道があって、ここからは本格的な登りが始まる。
じわりじわりと増えていく足元の雪を感じながら登ること約1時間、カツラ谷との分岐に出る。右に行くと、ちょっと遠回りになるが、カツラ谷を経由して「朽木いきものふれあいの里」に戻れる。カツラ谷のルートは、夏であれば涼しくてとても気持ちがいい。
カツラ谷との分岐を左に進んで10分ほど、さわらび草原との分岐に出る。ここから右にさらに5分ほど行けば、蛇谷ヶ峰山頂に着く。
帰りは、また来た道を戻る。
登山道はきれいに整備されていて、ところどころ標識も立っている。さらに休日であれば、武奈ヶ岳ほどではないにしろ、そこそこの人が入っているので、たいがいトレースが付いている。まあ迷うようなことはないと思う。
またコース上、滑落や雪崩のような危険個所も特になく、アイゼン、ピッケルはまず不要。それよりもストックがあった方が歩きやすい。
降雪の状態にもよるだろうが、雪は標高600mを超えるあたりからだんだんと増え始め、多いところで膝下くらいだと思う。
蛇谷ヶ峰山頂
蛇谷ヶ峰山頂は視界を遮るものがなく、展望は360度。
東には高島市街とその向こうに広がる琵琶湖、そして南に延びる比良山系からずらーっと、丹波山地、北陸方面へと連なる山々に囲まれているのが分かる。
天候に恵まれれば、真っ白い雪に覆われた白山も遠く望むことができる。
この日は、残念ながら天気がすっきりとしない。琵琶湖、空、山、すべてが鉛色。。。
ここから登山口までは、1時間程度。
くつき温泉てんくう
「朽木いきものふれあいの里」より車で5分(徒歩で15分)のところにある日帰り入浴施設。
お湯はアルカリ性単純温泉で、肌がとってもすべすべになる。今回のコースで行くとだいたい3時間程度しかかからないので、のんびりと風呂にでも浸かってから帰ることをおすすめ。
入浴料は700円。
ちなみにここは宿泊もやっているようで、移動なしにそのまま山に上がっていけるのは登山ベースとして最適かと。
も少し情報を知りたい方はこちらからどうぞ⇒「グリーンパーク想い出の森」
「くつき温泉てんくう」から朽木学校前までは、シャトルバスで送迎してくれる。
そこからは路線バスでJR湖西線の安曇川駅まで出られるので、マイカーはやめて電車とバスを乗り継いで、蛇谷ヶ峰登山して風呂に入るという選択もできる。
ゆっくりと風呂に浸かったあと、ビールをキューッ!っといくのも悪くない。でも、身軽な夏ならともかく、装備が増える冬にはちょっときついか。
周辺の宿泊施設
★ 滋賀県高島市朽木
★ 宿から即登山開始。
※HP等で情報を確認してください
【蛇谷ヶ峰周辺の山】

